公開: 2023年4月4日
更新: 2023年4月4日
ダーウィンは、著書「種の起源」の中で、遺伝子の変化は、「突然に(デタラメに)起こる」として、突然変異を主張しました。現在では、そのような遺伝子の変化は、遺伝子がコピーされるときに偶然に起こるコピーの失敗、宇宙からたまたま飛んできた宇宙線による破壊、などが考えられています。いずれにしろ、親のDNAの並びとは少し違う、別の並びが生まれることで、生体の一部に変化が生じるわけです。
これに対して、親から受け継いだ遺伝子の影響を受けて、他の子供達とは異なる遺伝を受け継ぐこともあります。白いカラスが、普通の黒いカラスの親から生まれることがあります。これは、親のもつ遺伝情報の中に、それを引き起こす遺伝が隠れているのですが、それが表に出てくる場合があります。アルビノと呼ばれる現象です。この遺伝が出ると、黒い色素が作れず、白いカラスが生まれます。これは、突然変異ではありません。